福祉機器コンテスト2008結果報告
最優秀賞(機器開発部門)
- 自己導尿用陰唇開大器
応募者
- 神奈川県リハビリテーション支援センター 玉垣 努 氏
共同開発者
- 九十聖一氏
- 柳博詞氏
- 柴田恵美氏
- 土屋瑞枝氏
応募概要
上肢,手指に重度の障害があり尿閉状態にある女性にとって、排尿の自立は難易度が高い。現実的なQOLや医療面を考慮するため、膀胱に穴をあけ尿管を経由して蓄尿袋に溜めて排尿管理する「膀胱瘻」を造設する場合が多い。しかし、腹部より尿管が出ている状況は女性にとって外見上の問題、加えて精神的な負担が大きい。そこで、自己導尿自立の難易度を高くしている原因の一つである、カテーテル挿入時の陰唇開大を支援できる自助具の開発が必要と考えた。この自助具で女性頸髄損傷者の排尿方法の選択肢が増え、自立を促す可能性も見えてくると考えられる。