福祉機器コンテスト2010結果報告

優秀賞(機器開発部門)

  • ファブリックスポークカバー
応募者
  • 株式会社トータルシステム 山崎 秀夫 氏
応募概要

車いすスポークカバーは、車輪のスポーク部分を覆うことで、車いすを操作する際に手の巻き込みを防ぐ目的で用いられている。現状のスポークカバーは、プラスチック製で、回転軸となる中心に穴があいていたが、車いすは屋内で使用する場合が多く速度が低いことから、車輪全体を覆う布製のスポークカバーを開発した。従来のように回転する部分がむき出しにならず、手のあたりが柔らかい、インテリアにマッチする特徴がある。 従来品はキャラクターを中心とした子供向けのデザインのものが殆どであったが、若者や高齢者などからは大人向けのデザインや、オーダーメイド品が強く望まれていた。そこで、石川県のブランドである加賀友禅、加賀小紋、若者に好まれそうなデザインシリーズ、高齢者向けの和柄など約30点のデザインバリエーションを展開した。普段使いだけでなく、結婚式場やパーティーなどで正装する際に車いすをドレスアップしたいというニーズに答えるため、加賀友禅シリーズは若手作家による手描きの一品製作も可能とした。また、インクジェットプリントを用いて自分で書いた絵などをオーダーメイドもできるようにし、世界で一台の自分だけの車いすのデザインができるようにした。