福祉機器コンテスト2021機器開発部門一次選考通過作品一覧

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No.1 tatti kids(タッチキッズ)

 抗重力姿勢の経験が乏しい重度障害児において、立位保持装置を用いた立位の経験は姿勢調整機能の発達や循環器や消化器などの生理的機能の維持・改善等のために重要である。
 tatti kidsは、幼児期から積極的に立位を取り入れて欲しいという思いから生まれた。対象者と介助者にとって身体的負担が少なく、生活に取り入れやすいコンパクトなスーパインボードである。身体支持面、パッド、ベルトで身体を優しく支えながら立位を保持する。ティルト角度で負荷の調整ができ、未定頸の対象者もヘッドサポートで頭を支えながら無理なく立位保持できる。
 tatti kids最大の特徴は、弊社が座位保持装置用に開発した立体スリングシートをスーパインボードの身体支持面に応用したことにある。立体スリングシートを適切に調整することで、一般的なスーパインボードでは対応できなかった脊柱や下肢に変形・拘縮がある対象者も、身体に不必要な負担をかけず立位姿勢をとることが可能になる。

No.2 一指や足でもスイスイ演奏!スライドリコーダー

目的
これまでに無かった片手の一指・一部や足でもスイスイ演奏できるリコーダーを、特に音楽の授業で困っている児童のために開発すること。
概要
開発したスライドリコーダー(愛称:二輪十音(にりんとおん))は、内側の唄口付き円筒管体と外カバーの二つの円筒から主に成り立っています。この新しいリコーダーは、従来のスライドホイッスルやトロンボーンと異なり、内側の唄口付き円筒管体に音程用音孔を配置。唄口部を口でくわえながら外カバーをスライドさせることによって、内側の管体の音孔を開閉させ演奏する方式です。
特徴・効果
スライド式のため、片手の一指・一部や足などでもスイスイ演奏できる大きな特徴・効果があります。外カバーが指の代わりになります。多様な手や指が不自由または使えない児童などに大きな福音を与えます。

 

No.3 SATOILET(サットイレ) 排泄動作支援機器

目的
被介護者の残存能力を活用し、介護者と被介護者の身体的・精神的負担も軽減しつつトイレでの排泄動作支援を行うこと
概要・特徴
応募作品は『介護者不足』に対し、被介護者の立ち座り時に一人介助で『介護者ならびに被介護者の身体的負担』を大幅に軽減でき、座位ではカーボンパイプのしなりによる姿勢保持機能により介護者の立ち合いなしで排泄が可能になります。そのため『介護者と被介護者は精神的負担』からも解放されます。また、被介護者は自らの足の力も使った立ち座りとなるため『残存能力維持の向上』にも寄与します。天井設置による『狭いトイレ空間への設置』も可能で、身体の向きを変える機構の追加で車椅子からの移乗が容易に可能となり、身体的負担はより軽減されます。
効果
被介護者は体重を胸部支持部に与えることで足腰の力が低下していても、介護者の腰への負担がなく立ち座りが行えます。

 

No.4 方向転換しやすい小児用歩行器『らくらくターン』

 脳性麻痺等の疾患により、歩行が困難となった小児に処方される移動支援機器の1つに歩行器がある。 市販歩行器では、歩行中の安定性や安全性を高めるため、前輪の旋回防止や後輪の後方回転防止など、 操作機能に制限が設けられている。このため、方向転換あるいはカーブの際には、小回りが利かず、ま た、車体を持ち上げ、旋回動作を数回繰り返す必要があり、転倒の原因になることもある。
 そこで、前輪、中央輪、および、旋回操作時のみ補助的に使用する後輪の6輪で構成され、ハンドル を引き上げ、前輪を浮上させた後に車体を旋回させ る小児用歩行器『らくらくターン』を開発した。旋 回時は中央輪と後輪の4輪で身体を支持することで転倒を防ぎ、また、足元付近に回転中心があること から小回りが利く。その効果として、方向転換がスムーズに行われることはもとより、前輪を浮上させ やすい機構から、段差の乗り越えについても有効である。

 

No.5 SOYO 送風バギーシート AX 600/601

作品の目的
重度障害児が車椅子や座位保持椅子乗用車用を含むに移乗した際の背部の熱籠りや蒸れを解消し、姿勢保持も考慮しているバギー用シート。車椅子や姿勢保持椅子用も準備している。
概要
シート内部に通風性に優れたクッション材、背に接触する表面にも通気性に優れた生地を配し 裏面には 密閉効果のある生地を配し裏側からの外気吸引を遮断して、ファンによりクッション内に空気を通風させる。
効果
通風の効果によりシート表面部分から外部空気や人体背部表面を吸引排出させる。それらの効果により、 シート表面湿度は外部環境の空気湿度に近い状態に保持され、且つ表面温度も体温以下体温1〜2度に保持され、鬱熱も解消される。又、発汗機能に問題のない障害児の場合は、気化反応により表面温度低下効果はより大きく、健やかな背もたれとなって、 暑さや汗による苛立ちがなくなる。
特徴
モバイルバッテリーで駆動。洗濯可能。

 

No.6 高齢者向け音楽療法用オリジナル楽器『良くなる子』

良くなる子とは
高齢者や認知症、麻痺、拘縮などハンデをお持ちの方でも演奏しやすい、振る打楽器です。
開発目的
コンセプトは「これまでうまく演奏できていなかった方に、音楽を届ける」 音楽療法や音楽レクで本楽器の使用することで、こだわりのデザインと品質により参加意欲が湧き、簡単な演奏方法で「私にも演奏できた!」という達成感を得られる事で、QOLや自尊心の向上が期待される【音楽のチカラ】を最大限に引き出します。高齢者でも聞き取りやすい音の高さ、対象者に合わせて選べるカラーなど、大人の為の楽器です。
演奏しやすい4つのポイント
前後・左右・ひねる どの方向に振っても音が鳴る!
自由に動く4本のバチで小さな力や動きでも音が鳴る!
本体のどの部分を持って振っても音が鳴る!
胸や足など身体に当てても音が鳴る!
ご利用者の声
介護施設様「音が良く、要介護度が重い方でも音を鳴らせるので、レク参加率と一体感がとても向上しました。」

 

No.7 Protectロッカー(おもいやりロッカー)

Protectロッカー特徴(スポーツジム 、公衆浴場 、 ホテル、駅のロッカー)
●既存ロッカーの扉を取り換えるだけで障がい者・バリアフリー対応の思いやりロッカーに換える事が できる。(Protectロッカーは横スライド扉なので 車いすの方、高齢者の方に優しいユニバーサルデザインに特化したロッカーである)
●ロッカー全体を交換するとコストも労力もかかり ますが、扉1枚だけを交換するのでコストも労力も かかりません。
●どのようなロッカーでも一個一個を受注生産するのでどのような形態でも取付可能である。 (色も代表的な色であれば可能である)
●SDGs「すべての人に健康と福祉を」という理念の体現していくという取り組みです。
●本商品は意匠登録済みである。

 

No.8 使いやすさに配慮した重度障がい者用高精度視線入力装置

概要
ALSのような神経筋疾患の患者の方たちは、症状が進むと話すことや字を書くことができなくなり、意思を伝えることが極めて困難になる。こうした患者の方でも眼を動かすことだけは可能な場合が多く、視線方向の変化によりパソコンへ文字などを入力する方法が有効である。応募した作品は、重度障がい者が使いやすいように配慮した、視線入力を用いた意思伝達装置である。
特徴
視線入力装置が使いやすい装置であるためには、例えば文字の入力においては、視線ですばやくかつ容易に文字を選択し、ストレスなく文字を入力していくことが重要である。このためには、視線を高精度で測定できることが必要である。けれども、一般に高精度な測定では使いやすさが犠牲になりがちであるが、これでは意味がない。この点に鑑み、応募した作品は、高精度な測定と使いやすさを両立させたことを特徴とする視線入力型意思伝達装置である。

 

No.9 防音あんしんyマット(わいまっと)

 家の中で飛び跳ねる、ドン、ドンという音が下階 へ伝わるのを軽減するマットです。知的障害や発達障害のある子供は、その約7割に家の中を走り回ったり飛び跳ねる行動が見られ、家族はそれに対して非常に高いストレスを感じています。  そこで、そのような音対策を目的として防音マットを開発し、高い低減性能を実現しました。発達障害者には大人と同等の体格をした子供もいるため、 マットには長期間へたらない耐久性も求められます。 そこでクッション材の表面に塩化ビニルシートを貼付けて一体化し、耐久性を向上させた構造としまし た。さらに失禁等に対しても防汚・防水を考慮した素材を使い、てんかん等による転倒に対しても安全性を有することが大きな特徴です。
 本マットは、自分で床に手軽に設置できるマットタイプと、室内全面を一体で施工するフロアタイプ があります。フロアタイプ は防水性に有利で掃除の際にも負担が少なくなるメリットがあります。

 

No.10 下肢切断者のモビリティを向上させるパワード義足

目的
本作品は、義足のロボット技術を応用し、ユーザーの動作をアシストするとすることで、自身の足で自由に動くという人間の根源的なニーズに応えることを目的としている。
背景
現在市場に流通する義足は、骨と関節に代わる機能を主としており、義足ユーザーは自身の足腰で義足を振って使っている。そのため、例えば椅子から立ち上がる際には残っている自身の足一本で立ち上がらなければならない、早歩きをした際に義足が追従してこないなどの課題を抱えている。
作品の特徴
東京大学における世界最先端のロボット技術の研究および独自発明した義足構造技術をベースに、動力を用いてユーザーの動作をアシストするパワード義足である。失われた足の筋肉を代替することによって義足自体が力を発揮して、義足ユーザーのユーザーの日常動作レベルを維持・向上させ、社会的自立・社会進出、QOL向上に貢献することを目指す。

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