東日本大震災復興支援に関する専門委員会 及び 災害対策委員会 活動

2011年度

 日本リハビリテーション工学協会の東日本大震災復興支援への取り組みついて
はじめに
 2011年3月11日の巨大地震と大津波は広範囲に甚大な被害を与え、世界の歴史と人々の記憶に深く刻まれるに違いない。お亡くなりになられた方々のご冥福を祈るとともに、被災された皆様の1日も早い復興を祈願する。
 災害は制約を抱えている人々をも襲う。移動に制約を受けている人、人口呼吸器など24時間途絶えない電源が必要な人、情報の入手に制約を受けている人などは、避難をすることも大変であり、避難所で生活することも難しく、情報が入らないと支援物資を受け取ることもできない。日常でさえいろいろな困難が立ちはだかっているが、非常時にはさらに大きな困難が覆いかぶさってくる。
 リハ工学協会は、4月10日の理事会にて「東日本大震災復興支援に関する専門委員会」を立ち上げ、沖川悦三理事が委員長に就任した。理事会に先立ち、宮城県リハビリテーション支援センターから、「現時点では車いすは使い物にならず、歩行補助のための杖の必要性が大きいため杖の援助をお願いしたい」という要請を受けており、この委員会を設置して対応にあたることにした。翌週大阪で開催されたバリアフリー2011の会場にて、リハ工学協会、日本車いすシーティング協会、日本福祉用具・生活支援用具協会、日本福祉用具評価センターの代表が協議を行い、「みちのく補助器具ネット」というメーリングリストを立ち上げ、補助器具支援のネットワークを築き支援にあたった。

一般社団法人日本リハビリテーション工学協会会長
相良二朗(神戸芸術工科大学教授)

同副会長兼東日本大震災復興支援に関する専門委員会委員長
沖川悦三(神奈川県総合リハビリテーションセンター)

2012年度

 一般社団法人日本リハビリテーション工学協会は、障害のある人の生活上の困難を「支援技術」と呼ぶ工学技術を活用して少しでも取り除く活動に取り組んでいます。
 当協会では被災地域からの支援要請に応えることができるよう2011年4月13日に「東日本大震災復興支援に関する専門委員会」を設置し、協会HP上に震災復興支援関係の情報のアップロードを開始しました。2011年度は、宮城県リハ支援センターよりリハ工学分野での支援要請を受け、宮城県名取市箱塚桜応急仮設住宅(箱塚桜団地)において住宅改修活動を行いました。
 震災から1年半を過ぎましたが復興は遅々として進んでいない様子です。ともすれば記憶から遠ざかっていきそうな時期ですが、まだまだ忘れてはなりません。そのような状況に対しまして、2012年度の活動のひとつとして、被災された方々の再出発のきっかけにつながればとの思いから、被災県でいくつかのSIGによる講習会(研修会など)を開催する計画を立てました。@全国の参加者に復興状況と、まだまだの現状を見ていただく、A地元の関係者のみなさまに各SIGが持っている情報を提供する、B全国からの参加者に被災地でお金を使っていただく、などの効果を目的としております。
 第1回は岩手県において、我々が専門的に取り組んでいる中から、7つの分野で講習会を開催することにしました。このイベントを通して、少しでも被災地の復興の一助になればと思っています。

一般社団法人日本リハビリテーション工学協会
会長   相良 二朗

同 東日本大震災復興支援に関する専門委員会
委員長  沖川 悦三

2013年度

 一般社団法人日本リハビリテーション工学協会は、生活を行う上で障害を有する人々に対し、その生活を豊かに実現するための工学的支援技術を発展・普及させるとともに、この技術を通じて学術・文化・産業の振興に寄与することを目的とし、この目的に賛同する個人および団体によって構成されています。
 当協会では被災地域からの支援要請に応えることができるよう2011年4月13日に「東日本大震災復興支援に関する専門委員会」を設置し、2011年度は宮城県名取市箱塚桜応急仮設住宅(箱塚桜団地)において住宅改修活動を、2012年度は第1回復興支援講習会in盛岡を行いました。
 震災から2年半を過ぎましたが復興はまだまだです。ともすれば記憶から遠ざかっていきかねない現状ですが、まだまだ忘れてはなりません。そのような状況に対し、当協会の2013年度の活動のひとつといたしまして、被災県である福島県にて、いくつかのSIGによるリハ工学・支援技術に関する講習会を開催することになりました。このイベントを通して、わずかではありますが被災地の復興の一助になればと思っています。

一般社団法人日本リハビリテーション工学協会
会長   繁成 剛

同 東日本大震災復興支援に関する専門委員会
委員長  沖川 悦三

2014年度

 一般社団法人日本リハビリテーション工学協会は、生活を行う上で障害を有する人々に対し、 その生活を豊かに実現するための工学的支援技術を発展・普及させるとともに、この技術を通 じて学術・文化・産業の振興に寄与することを目的とし、この目的に賛同する個人および団体 によって構成されています。
 当協会では被災地域からの支援要請に応えることができるよう2011 年4 月13 日に「東日本 大震災復興支援に関する専門委員会」を設置し、2011 年度は宮城県名取市箱塚桜応急仮設住宅 (箱塚桜団地)において住宅改修活動を、2012 年度は第1 回復興支援講習会in 盛岡、2013 年 度は第2 回復興支援講習会in 福島を行いました。
 震災からもうすぐ4 年ですが復興はまだまだです。ともすれば記憶から遠ざかっていきかね ない現状ですが、まだまだ忘れてはなりません。そのような状況に対し、当協会の2014 年度の 活動のひとつといたしまして、被災県である宮城県にて、いくつかのSIG によるリハ工学・支 援技術に関する講習会を開催することになりました。このイベントを通して、わずかではあり ますが被災地の復興の一助になればと思っています。

一般社団法人日本リハビリテーション工学協会
会長   繁成 剛

同 東日本大震災復興支援に関する専門委員会
委員長  沖川 悦三

2015年度

 一般社団法人日本リハビリテーション工学協会は、生活を行う上で障害を有する人々に対し、 その生活を豊かに実現するための工学的支援技術を発展・普及させるとともに、この技術を 通じて学術・文化・産業の振興に寄与することを目的とし、この目的に賛同する個人および 団体によって構成されています。
 当協会では被災地域からの支援要請に応えることができるよう2011 年4 月13 日に「東日本 大震災復興支援に関する専門委員会」を設置し、2011 年度は、宮城県名取市箱塚桜応急仮 設住宅(箱塚桜団地)において住宅改修活動を2012 年度は第1 回復興支援講習会in 盛岡、 2013 年度は第2 回復興支援講習会in 福島、2014 年度は第3 回復興支援講習会in 宮城を 行いました。
 一旦「東日本大震災復興支援に関する専門委員会」を終了し、その後の復興支援と、平成28 年熊本地震を受け、来るべき大災害に対応すべく、新たに「災害対策委員会」を設置いたし ました。
 震災から5年が経過しましたが復興はまだまだです。ともすれば記憶から遠ざかっていきか ねない現状ですが、まだまだ忘れてはなりません。そのような状況に対し、当協会の2015 年度の活動のひとつといたしまして、被災県である福島県にて、いくつかのSIG によるリハ 工学・支援技術に関する講習会を開催することになりました。このイベントを通して、わず かではありますが被災地の復興の一助になればと思っています。

一般社団法人日本リハビリテーション工学協会
会長   繁成 剛

同 東日本大震災復興支援講習会実行委員会
委員長  沖川 悦三

その他

準備中