協会概要

日本リハビリテーション工学協会は、生活を行う上で障害を有する人々に対し、その生活を豊かに実現するための工学的支援技術を発展・普及させるとともに、この技術を通じて学術・文化・産業の振興に寄与することを目的とし、この目的に賛同する個人および団体によって構成されています。

会長からのメッセージ

一般社団法人日本リハビリテーション工学協会 会長 河合俊宏

新年度(2022年度)にあたり

 2022年7月1日から新年度となりました。

 初めに、昨年10月の個人情報管理の問題は、2月から新しい会員番号の付与ということで、いくつかの対策を実施しました。一方で、周知には問題もあり、協会員の皆様には、ご心配に加え、お手数をおかけすることになりました。重ねてお詫び申し上げます。
 協会誌をお届けする際に、新しい協会員番号を宛名ラベルに記載しております。協会誌の中身が気になるところですが、封筒のラベルも、再度ご確認ください。
 対策はまだ充分に完了しておりません。継続して実施していますので、あらためてご報告いたします。

〜2021年度 振り返りとこれからの事業について〜
 2021年度内から、新たな活動として<リハ工 ミライ・アッセンブリー>を始めました。3月にキックオフをして、2回目も具体的になっています。協会からのメールニュースを、楽しみにしておいてください。
 ミライ・アッセンブリーは、支部との協力関係を密にとりながら、会員向けに限らない情報発信の場として、定期的に開催します。今後SIGとの連携も検討します。
 会員の皆さんの積極的な参加、相談先に困っている方、いろいろな組み合わせで、幅広い展開を実現します。

 5月には、<第9回合同シンポジウム>を、開催しました。同様に全国頸髄損傷者連絡会とは、今後も継続的に共同します。機器支援の点だけに限りませんので、他の患者・障害当事者団体とも、連携して参ります。
 また、専門職の全国研修会との連携の話もあります。多くの関連学会との連携は、継続性の点で、難しいところがありました。今後は、会員の皆様のネットワークに期待をしているところです。いろいろなお話を、身近な理事、ホームページ経由、直接会長に、と幅広く、意見をいただきたいと思っています。お気軽にコンタクトしていただければと思います。

 8月20日(土)・21日(日)には、<第36回リハ工学カンファレンス from 中国・四国支部>を開催します。
 巷では対面イベントが増えている感がありますが、国際会議での感染爆発や、一定のリスクがある方の重度化の話を聞きますと、会員の皆様に対する安全・安心の点で、オンラインで開催することを早くから決めていただいたことを誇りに思い、安堵しております。発表する皆様、参加される皆様、実行委員会の皆様、協賛いただいている企業の皆様、よろしくお願いします。

 会期中には福祉機器コンテスト2022の受賞作品の発表および表彰も行われます。2021年度を超える応募をいただいたと聞いております。審査も順調に進んでいます。機器の実物展示には課題がありますが、ホームページやSNSの活用、マスコミの皆様の報道経由等で、入賞作品に対する個別対応に関しても、知見を得ています。即応には難しさがありますが、開発・製作の方につなぐ仕組みになると思います。

〜他団体との連携について〜
 GAATO (Global Alliance of Assistive Technology Organizations : 世界支援技術団体連合)に代表される国際連携は、確実に進めています。アジアでの国際会議も対面式を基本に、進められています。
 内容として、3Dプリンタに関することが、国内だけでなく、国際的にも課題に挙げられます。設計と製造、少量対応と大量生産、素材開発と流体対応、進むたびに新たな課題が出てくる分野と思われますので、幅広い情報収集と、誰のためにという集約技術の確立のためにも、多くの関心ある皆様の参画を期待しています。協会にはSIG自助具もあります。有機的に連携して参ります。

 関連学会・協会・行政・業界団体の皆様とは、機会を設けていただき、ご挨拶を継続させていただいています。医学会系統は、難しいところで、賛助会員の皆様すべてには、残念ながら、まだご挨拶出来ておりません。機会をつくって参りますが、会員の皆様のネットワークで、サポートしていただけると、助かります。

 災害対策に関しては、委員会が積極的に動いています。JRATと連動する意味は大きいと感じています。一方で、旧知の方からは、協会が果たすべき案件を投げかけられている部分もありますので、委員会主導で協会として何が出来るのか、検討します。

 協会が一般社団法人としての内部に抱える課題を更に解消していきます。個人情報保護、特定商取引等の懸案には、より適切な活動を進めます。インボイス等の国の動きにも対応して、適切な財務体制を、いま一度徹底して参ります。

 社員総会は、9月3日(土)にWeb会議システムを使って、オンライン開催します。詳細が決まり次第、会員の皆様にはご案内いたします。多くの会員の皆様の参加を期待しています。
 最後になりましたが、協会員の皆様、これから会員になってくださる皆様、本年度もよろしくお願いします。

2022年7月吉日
一般社団法人 日本リハビリテーション工学協会 会長 河合俊宏

就任挨拶