協会誌最新号Vol.35/ No.3 (通巻119号)
特集「新型コロナウイルスへの対応 第1回」

新型コロナウイルスへの対応 第1回

表紙データ(PDFファイル)

35-3 号は、コロナ禍での特集執筆依頼を見送り、連載「新型コロナウイルスへの対応 第1回」(編集委員会執筆)を掲載し、対応支援の一環としてJ-STAGEにてオープンアクセス公開いたします。ご理解の程、お願い申し上げます。

「コロナ禍に克つための支援技術を考える」 石濱裕規
「支援の技法に工夫を重ね、活動と参加の機会の向上と感染対策を含む生活環境支援との両立を模索する必要があります。…。極力、対面介助・接触の機会を減じるため、支援機器の導入活用を、機器の衛生管理・感染防御策と併せて推進すべきです」

「医療系大学における新型コロナウイルス感染対策の取り組み〜実技科目における感染対策〜」 鈴木あかり、野吉朗、金子秀雄
「講義で使用した測定器具については、アルコール消毒を行い、講義中でも測定器具を他の学生に渡す際は、必ず消毒するよう学生に指導している。…。新型コロナウイルス感染拡大による影響が長期化している今日、臨床実習と学内実習を組み合わせた本実習は視覚教材に頼らない新しい実習形態の1 つになりうると考える。」

「コロナ禍の今 大学の理学療法士養成教育の現状と課題」 徳田良英
「自宅にパソコンがない、インターネットを繋ぐWi-Fi がない、など必要な通信インフラが整っていない学生がいました。教育機会の均等の観点で大学として手立てを講じなくてはなりません。…。今回のコロナ禍では、少なくとも大学内ではICT の活用に関してこの数か月で飛躍的に進歩・普及したように思います。まさに「必要は発明の母」であります。」

「オンライン研修を開催して」 福島寿道、下元佳子、安武哲宏
「70 歳を目前にしたヘルパー事業所の管理者が携帯ショップで指導を受けてスマートフォンで参加をしてくれ、「ヘルパーは人手が足りなくて研修に出す余裕がなかったけど、これなら勉強させてあげられる!簡単にできる!」と喜んでくれたことにはスタッフ一同感動した。」

「遠隔での科学教育のアプローチについて」 並木重宏
「科学実験を遠隔で行うという課題に対し、現状では3 つのアプローチがある。ひとつは実験を行うために必要な器材を一式送付し、在宅で実験を行うものである。この器材の事を実験キットと呼ぶ。また、遠隔地の実験室・実験装置にインターネットを介してリモートでアクセスする方法がある(遠隔実験室/ リモートラボ)。また、リアルな実験装置の代わりに、シミュレーションを用いることで学習を行うバーチャル実験室と呼ばれるアプローチがある。」

連載

連載 コロナ禍に克つための支援技術を考える (P97-99)
  • 石濱 裕規 一般社団法人日本リハビリテーション工学協会 理事
  • J-STAGE
連載 医療系大学における新型コロナウイルス感染対策の取り組み 〜実技科目における感染対策〜(P100-103)
  • 鈴木 あかり・野 吉朗・金子 秀雄 国際医療福祉大学 福岡保険医療学部 理学療法学科
  • J-STAGE
連載 コロナ禍の今 大学の理学療法士養成教育の現状と課題 (P104-105)
  • 徳田 良英 帝京平成大学 健康メディカル学科
  • J-STAGE
連載 オンライン研修を開催して(P106-107)
  • 福島 寿道・下元 佳子・安武 哲宏 一般社団法人ナチュラルハートフルケアネットワーク
  • J-STAGE
連載 遠隔での科学教育のアプローチについて(P108-109)
  • 並木 重宏 東京大学 先端科学技術研究センター
  • J-STAGE

研究報告

認知症個別リハビリテーションプログラム「いきいきリハビリ」のタブレット版アプリケーション開発に向けた予備的検証
  • 西浦 裕子・水野 純平・井上 剛伸 国立障害者リハビリテーションセンター研究所 福祉機器開発部
    齊藤 千晶・小長谷 陽子 認知症介護研究・研修大府センター 研究部
  • J-STAGE
報告 第36 回国際シーティング・シンポジウム(ISS2020)参加報告(P116)
  • 白銀 暁 国立障害者リハビリテーションセンター研究所 福祉機器開発部
  • 報告
報告 障害者スキー普及講習会 第41 回日本チェアスキー大会に参加して(P117-118)
  • 尾上 美有紀・柴田 佑・辻村 和見 神奈川リハビリテーション病院  
  • 報告
J-stageリハビリテーション・エンジニアリング誌